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川島監督松竹大船作品

 投稿者:悠閑雲  投稿日:2009年 6月15日(月)16時13分13秒
  通報 編集済
  「open! architecture 建築のまち・東京を開放する」を、早速Webで検索してみました。面白そうな企画、見学ツアーですね。最初、何のイベントかしらん?と思いましたが、サイトの趣旨を拝見して納得しました。非公開の綱町三井倶楽部や三菱開東閣など、一度は拝観してみたい建物や庭園は都内にたくさんありますね。

先月のNHK日曜美術館ヴォーリズ特集を見ていて、紹介されていた神戸女学院キャンパスと施設群を実際に見て廻りたくなりました。
映像や写真を丹念に見ても、雰囲気を肌で感じるためにはやはり現地での空間体験が一番。
東京でもミッションスクールや女子大など伝統的な「女の園」や「桜の園」は重要文化財級のレトロ建築の宝庫。とはいうものの、男にとってまっこと近寄り難い場所の一つ。

事前に申込むのも億劫だし、学園祭は混雑しているし、散策のついでにチョッと立寄りキャンパス内を自由に見学というのが理想的ですが、このご時世では警備は厳しくなるばかりで、正門からチラッと構内の様子を垣間見るだけで、挙動不審で疑われぬよういつも早々に通り過ぎる有様。当方などは、真っ先に開放してもらいたいなぁと密かに思っているのですが、当分は無理なようですね。

「新東京行進曲」の録画を見直してみました。ご指摘の通り、泰明小学校でロケ撮影されていますね。冒頭で都心空撮というのも「銀座二十四帖」の銀座空撮と同じで、貴重映像ですね。当方の古いビデオ録画の解像度ではディティールが判然としないのが残念ですが。
大坂志郎が運転している都電の走行シーンも貴重、恋人役の北原三枝とお喋りしながらの運転は?ですが、映画だから良しとしましょう。錦糸掘車庫シーンで都電が横滑りしながら収納されてゆく様子を初めて見ました。吾妻橋や数寄屋橋を走行する都電の雄姿、浅草松屋の屋上には土星型のスカイクルーザーも見えていましたね。

高橋貞二が淡路惠子にプロポーズするシーン、皇居外苑から日比谷濠越しに眺望するビル群、明治生命館、旧東京会館、旧帝劇、第一生命館などが建ち並ぶ重厚かつ華麗な景観は日本映画ロケ名所の一つですね。

「番匠義彰監督を語る」で、桂小金治が寿司屋の板前に扮するのは番匠作品が初と解説していましたが、この「新東京行進曲」で既に寿司屋をやっていますね。川島監督が桂小金治を映画界に誘ったとのことなので、寿司屋板前役に関してもやはり川島監督の方が先駆者かも。

川島監督の作品はあまり好みではなかったのですが、CSでの川島監督特集で初期作品を見ていて再認識しました。「学生社長」「天使も夢を見る」などの人情+ラブコメディ調作品は大いに楽しめました。初期の頃はこうした松竹大船調の軽妙洒脱な明朗娯楽作品も手掛けていたのですね。会社の意向に合わせただけで監督自身の意に沿わぬものだったかもしれませんが。

なかでも「東京マダムと大阪夫人」は愉快でテンポもよく実に楽しい作品で、見終わった後拍手喝采モノでしたね。月丘夢路と水原真知子による東西激突も華麗なるバトルで面白いし、亭主役の三橋達也・大坂志郎とのコミカルなやりとりも笑える。『空の男』役高橋貞二の快男児振りもイイ。デビュー作ということで芦川いづみがナントも可憐で初々しい。

社宅という微妙な人間関係への諷刺を効かしてユーモラスなホームコメディ調に仕上げているのが実にイイですね、ラストのボス『アヒル』の交代劇(丹下キヨ子→高橋豊子)も皮肉たっぷりで可笑しい。『のれんとアパート』ならぬ『のれんと社宅の対立と融和』も描かれているのは松竹映画の伝統でしょうか。この作品は当方好みの痛快明朗な作風で大いに気に入りました。
 
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