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松方弘樹

 投稿者:太田ナンボ  投稿日:2017年 4月 3日(月)02時44分49秒
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  最近少し映画を観る時間が捻出できるようになったと思ったらフィルムセンターは休館で、そうなると食指はおのずと新文芸坐の松方弘樹の方へと動きます。

かつて新宿昭和館や浅草名画座に入り浸った身としては実録モノは後追いながらほとんどすべて観ているような気になっていたのですが、今回の追悼特集はそれらを核にしつつデビュー期の東映時代劇、エアポケットのような大映作品、Vシネ期から近作まで抜かりなく目配せしたラインナップが魅力でした。

一番楽しみにしていた「雲の剣 風の剣」を見逃したのは心残りですが、これはまあ近衛パパの方がお目あてだった訳で、続く「明治暗黒街」でも親子共演。松方はすでに新人らしからぬふてぶてしさを漂わせ熟女久保菜穂子を手玉に取ります。だけど近衛十四郎がピストル撃つというのは何か許せないような。(他のチャンバラスターならそうでもないんですが)

眠狂四郎の2本は嬉しいニュープリント。もともと濃いマスクなのでアイシャドーや付けまつ毛などメイクの過剰さが狂四郎のニヒルなキャラにはマイナスでしょうか。
どちらかと言えば「 卍斬り」での場面場面の変テコなとこが雷蔵時代を継承してる気がして楽しかったです。薩摩藩士は多剣を好まぬとか言って刺客衆が一列縦隊で襲ってきたりとか。そしてそのシンガリを務める田村正和もバテレンの子だというのは何かの予兆のような。

「テキヤの石松」はまだ松方にコメディ要素が足りず、吉本興業のスターが大挙助演するもあまり笑えず。むしろ悪役の今井健二のオーバーアクトや名和宏の全裸での奮闘が面白いなあ。

その点では実録ふうのタイトル「仁義と抗争」の松方の方がコメディっぽくてムードも明るい感じでした。組社会の力学でキャラが動く実録モノと異なるのはやっぱり監督が松尾昭典だから?脇も近藤宏、深江章喜、悪親分は宍戸錠と日活だし。

さて、新文芸坐で松方弘樹のヤンチャぶりを堪能したあとは渡瀬恒彦へのトリビュートをも込めてシネマヴェーラその実録特集に臨みます。

 
 
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